ヨーロッパ最西端のエキゾティックな街、リスボン
ユーラシア大陸の最西端、スペインの左側に位置するポルトガル、昔から日本と関係が深い国ですね。ヨーロッパはフランスやイタリアが人気で中々行く機会がない場所ですが、人々も親切で観光客が過ごしやすい国です。(スリは多いので気をつけてください)
その首都のリスボンを訪ねてみました。
リスボンの観光スポット
ベレンの塔(Torre de Belem)ー世界遺産
テージョ川に面して建つベレンの塔は、観光客に人気の場所です。夏のバケーションシーズンに行けば、1時間以上の長蛇の列が。辛抱強く列に並ぶのは日本人だけではないですね。
周りを散策すると、ワインやアイスクリームを売っている屋台、歌やダンスのパフォーマンスをやっている人たちもいて、結構楽しいです。一番並ぶ場所なので、朝一で行くことをお勧めします!
発見のモニュメント(Padrao dos Descobrimentos)
歴史の教科書にも載っていたバスコ・ダ・ガマやエンリケ航海王子などが彫刻されたモニュメントです。有料ですが、上にエレベーターで登ると壮大な風景が広がっています。上からの景色を満喫したいという人にはお勧めです。
頂上からの風景。ヨットハーバーが広がっているのも見えます。
ジェロニモス修道院(Mostero dos Jeronimos)ー世界遺産
繊細なリリーフが建物のあちらこちらに施してある修道院。回廊を歩きながら、天井を見上げても柱一つを取ってもレース編みでも施したような細かさに見惚れてしまいます。中世に迷い込んだ感じになりますよ。真ん中にはよく手入れをされた中庭が広がっています。
アラベスク模様のような完璧な装飾。
サンタ・ジェスタのエレベーター
丘の上のバイロ アルト地区と階下のバイシャ地区をつなぐ レトロなエレベーター。19 世紀に設計されたゴシック様式のリフトが今も健在でしっかりと観光客を上に下にと運んでいます。
ここも人気で列に並びますが、早い時間と夕方遅い時間だと比較的待たずに乗れます。
リスボン大聖堂(Santa Maria Maior de Lisboa)
リスボン市内で一番古い教会。厳かにそびえ立つこの教会の前を多くのトラムが行き来するので、必ず前を通ることになります。地震の後の改修を経て、いくつかの様式を兼ね備えた内装も見ものですね。
サン・ジョルジュ城(Castelo de S. Jorge)
広い敷地で見晴らしがとてもいい場所です。ピクニック気分でゆっくり散策するのもいいかもしれません。ただ、中にはそれと言って見物するものはないので、入場料も9ユーロ(2017年)ぐらいとちょっと高めと思うかもしれません。
後、階段や歩道が石畳のとこが多く、サンダルだと滑るのでスニーカー系の靴がお勧めです。
コメルシオ広場
ど真ん中にホセ1世の銅像があるコメルシオ広場。周りにはお洒落なカフェやレストランがあり、反対側には、海が広がっています。ゆっくりとローカルの人も散歩をしていて気持ちがいい広場です。
ポルトガルワインのテースティングができるお店もありましたよ。
アルトへ行く途中
トラムでアルトに向かう途中に人が群がっている場所で下車。撮影スポットで素晴らしい景色を撮ることができます。また、サングリアなどの飲み物で一休みするにもいいスポット。
ポルトガルの演歌、ファド
哀愁のある音色のファド。ポルトガルの演歌という感じです。ファドを聞かせるカフェやレストランはたくさんありますが、有名人もお忍びで行くクラブ・ド・ファド(Clube de Fado)を覗いてみました。
入り口には、訪れた有名人の写真がたくさんありました。真ん中にあるのは、さすがポルトガルの超有名人、ロナウドです。
レストランとバーが併設してあり、食事をしなくても、飲み物だけでも演奏を聞くのは大丈夫です。怪しげな赤いライティングの中で、演奏は始まります。数曲演奏すると終了し、またしばらくすると別の演奏者たちに変わります。
ファド美術館(Museu do Fado)
ファドを楽しんだら、少しファドの勉強をしてみたいな、と思いますね。そんな人にぴったりなのがファド美術館。あまり期待していなかったのですが、一見する価値のある美術館でした。
歴代のファド奏者の写真や歴史、視聴コーナー、映画コーナーと見所がたくさんでなぜ、ファドのような音楽が歌い継がれてきたのかが伝わってきます。
中は涼しいので、暑さをしのぐにもいいかもしれません。
ポルトガルの街並み
トラムといえば、有名な名所を網羅するトラム28番が有名です。しかし、いつ乗ろうとしても夏場はパンパンに混んでいて、スリも多いようです。路線をよく見ると、近くを通っているのもあるので、他の路線をトライしてもいいですね。
トラムや地下鉄に乗るのに便利なヴィヴァ・ヴィアジェン(VIVA viagem)があります。日本のスイカのようなものですね。小銭を用意するのも大変なのでチャージしておいておけば運転手から嫌な顔をされることもありません。
アズレージョ
ポルトガルはアズレージョと呼ばれるタイルが有名ですが、街を歩いていると建物の壁にもふんだんに使用されています。
外には洗濯物が干してあり、そのコンビネーションが独特ですね。
ロシオ広場にあるシェリー酒の有名店
ポルトガルのお酒と言って一番はじめに浮かぶのが、甘いシェリー酒。道端でもおばさんが突如シェリー酒を小さなグラスで1ユーロぐらいで売ってます。
ア・ジンジーニャ(A Ginjinha)は、昔からあるさくらんぼのリキュール、ジンジャを売っているカウンターのみのお店です。ここも昼間からたくさんの人が列を作っています。
色々な専門店
ヨーロッパの魅力は歴史ある専門店がたくさん並んでいるところ。ここは、革手袋の専門店です。
リスボンで飲んだり食べたり
夏場に街の散策をしているとあちこちのカフェでサングリアを楽しんでいる人々を見かけます。フルーツとアイスキューブが涼しげな音を立てていると素通りをするのは難しいですね。赤だけではなく白ワインで作ったサングリアもありました。
ポルトガルワインはあまり日本に入ってきていませんが、街を歩くとワイン専門店がたくさんあります。ワインのお供は、コロッケ色々セットと。特に干し鱈のコロッケなど美味でワインがスイスイ進んでついつい飲みすぎてしまいます。
食事の後は甘〜いデザート。エッグタルトが一番はじめに頭に浮かんできますが、街を歩いていると小ぶりの美味しそうなデザートが所狭しと並んでいます。1個から気軽に買えるので、町歩きしながら楽しめますね。
タイムアウトマーケット(Time Out Market)
リベイラ市場隣にある大きなフードコート、タイムアウトマーケット。ビールやワインだけを楽しむこともできるし、軽食からお寿司、スイーツも揃っています。いつ行っても観光客で溢れています。目の前にあるので、メニューを失敗しないのもいいですね。
まとめ
リスボンは、食べ物も飲み物も美味しくて観光スポットもたくさんあり、大変楽しいところです。他のヨーロッパに比べても人々はゆったりとしていて優しいです。
ただ、スリはかなり多いです。そういう自分もあってしまいました!トラムの中も危ないですが、人通りが多いところは要注意です。
財布に入れておいたクレジットカードを全部止めた後、夜、警察に行きました。すると、多くの人が既にいて、3時間ぐらい待たされました。また、次から次に盗難にあった人が来るので驚きました。
観光客担当の警察官は2人で対応していて、二人とも数カ国語話すことができます。スリの人は観光客のようなフリをしているのも多いようなので、皆さんも気をつけてくださいね。
では、楽しんで!